ストレッチの効果
東京を中心にストレッチ専門店が一気に増えているのには理由があります。それは、ストレッチが単に身近な存在だからではありません。老若男女問わず誰にでも有効で、やり方次第で非常に高い効果を得られることが分かってきたからです。
そのストレッチの効果としては、大きく8つに分けられます。
ストレッチの8つの効果
- 体の柔軟性を高める(関節可動域の向上)
- 血液循環を良くする
- ケガを予防する
- 疲労回復を早める
- 痛みを和らげる
- 心身の緊張をほぐす
- 筋力をアップする(筋繊維を肥大させる)
- 筋肉の衰えを抑える
中でもストレッチの特徴的な3つの効果について、そのメカニズムも含めてご紹介します。
1.体の柔軟性を高める
筋肉には急に伸ばされることに反応するセンサーがあります。過度に筋肉が伸びて切れないよう、そのセンサーが反応して筋肉を収縮させているのです。
一方で、このセンサーには、ゆっくりと伸ばす場合には反応しないという特性があります。ですから、ストレッチで筋肉をゆっくり低強度で伸ばすと、その場でかたくなった筋肉を伸ばして緩めることができるのです。
筋肉が伸びると、その筋肉と繋がっている関節の動く範囲が広がってきます。関節の可動域が広がれば、曲げたりねじったりできる範囲が広がるため、1回のストレッチでも深い前屈ができるようになったり、大きく足を開脚できるようになったりするのです。
こうしたストレッチの効果を長続きさせるためには、やはり継続が必要です。ストレッチを続けることで、筋肉が伸びることに慣れて伸びやすくなり、運動パフォーマンスが向上したり、ケガをしにくくなったりします。
2.疲労回復を早める
運動や仕事のしすぎで疲れが溜まっている方も多いと思います。では、ストレッチ、アイシング、安静の3つの中で、どれが最も疲労回復を早めるでしょうか?研究によれば、ストレッチが最も疲労の影響を少なくすることが報告されています。
これは、ストレッチによって筋肉がやわらかくなること、筋肉のポンプ作用を促して血液循環を良くすること、そしてそれによって疲労物質の排出を促したり、ATP(アデノシン三リン酸)と呼ばれるエネルギー源の生成を活発にすることなどが影響していると考えられています。つまり、ストレッチをすると、疲れにくい体になりやすいのです。
また、筋肉が緊張して体が興奮状態にあると、眠りたくてもなかなか寝付けません。そんな時は静的ストレッチを行って全身をリラックスさせると、副交感神経が優位になり、深い眠りを誘うことができます。
3.痛みなどの症状を和らげる
筋肉痛に対してストレッチを行うと、血液の循環が良くなり、痛みのもとである発痛物質が洗い流されます。また、ストレッチの刺激は中枢神経を刺激して、脳内麻薬と呼ばれるβ-エンドルフィンなどを分泌させ、痛みの感覚を和らげるとも言われています。
他にも、筋肉や筋膜が原因の慢性的な腰痛や肩こり、首の痛みなどに対しても、ストレッチの効果は認められています。
最近では、ストレッチによる内臓筋への刺激が、内臓の働きを良くして、糖尿病を改善する効果があると学会で発表されました。糖尿病患者に毎日10分間のストレッチを行ったところ、身体活動量の増加や糖尿病の診断基準であるHbA1c値の改善などが見られたのです。
このように、ストレッチは老若男女誰でも簡単にできるだけでなく、正しい方法で行えば非常にたくさんのメリットをもたらしてくれます。ですが、ほとんどの方はストレッチのやり方を間違えています。ストレッチの良さを実感していたとしても、一人ではなかなか継続しにくいものです。プロのトレーナーだったとしても、自分の体は自分一人では十分ストレッチしきれません。
ストレッチ専門店のごくらくストレッチでは、解剖学や運動学にもとづいて、お一人お一人にあったストレッチを行い、あなたの体を疲れにくい、ケガをしにくい、動きやすい体へと変えていきます。