鍼灸医学と食事養生

鍼灸医学と食事養生

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こんにちは!

毛利陽介です!

 

鍼灸治療と食事が病気の予防と治療、健康の維持と増進のための両輪であることは以前にも書きました。

今日はその鍼灸治療と食事養生の共通点について書きたいと思います。

 

鍼灸医学の重要な理論の一つに「同病異治」「異病同治」というものがあります。

同病異治とは、同じ病気を異なる方法で治すという意味。

異病同治とは、異なる病気を同じ方法で治すという意味です。

鍼灸医学では、症状だけでなく患者さんの身体全体を重視します。

例えば同じ「腰痛」の患者さんでも、「腎虚による腰痛」の患者さんと「肝気鬱による腰痛」の患者さんには異なる治療をします。

一方で症状が違っても、「腎虚による腰痛」の患者さんと「腎虚による耳鳴り」の患者さんには同じような治療をする場合もあります。

ですから、腰痛・耳鳴り・疲労感・頻尿など複数の症状を同時に治療することもできるのです。

このように患者さんの身体全体、心身両面、環境も含めた人生全体を診て治療をするために、詳しい問診と舌・脈・手足や腹背のツボの診察が必要なのです。

 

 

食事養生については「分子栄養学」を提唱した三石巌氏による「ビタミンカスケード」という理論が非常に分かりやすいです。

カスケードとは、「段々滝」のことです。

例を挙げてビタミンカスケードについて説明します。

ビタミンCに「カゼ予防物質合成」「インシュリン合成」「白内障予防物質合成」の三つの働きがあるとします。

 

 

 

 

ビタミンCが必要量あればこの人は風邪も引きにくく、糖尿病にもなりにくく、白内障にもなりにくくなります。

しかし、ビタミンCが少し不足すると、風邪は引きにくく、糖尿病にもなりにくいが、白内障にはなってしまうかもしれません。

そして、このカスケードの順番は人によって異なります。

別の人は、「インシュリン合成」→「白内障予防物質合成」→「カゼ予防物質合成」の順になっているとします。

この人の場合、ビタミンCが少し不足すると、糖尿病や白内障にはなりにくいが、風邪は引きやすくなります。

このように、同じビタミンC不足でも、異なる症状が出るわけです。

しかし、治療法としてはどちらもビタミンCの摂取ということになります。

また、ビタミンAも免疫に関わるため、不足すると風邪を引きやすくなります。

つまり、同じ「風邪を引きやすい」という症状にたいして、ビタミンC不足なのかビタミンA不足なのかによって、治療が変わるわけです。

これは鍼灸医学の「同病異治」「異病同治」と非常に類似しています。

一方で、現代西洋医学による病名に対する治療とは大きく異なります。

 

 

症状を抑えることも大切ですが、その症状が出る原因を除くことがより重要です。

鍼灸医学と食事養生によってそれが実現できると考えています。

 

 

 

毛利陽介でした!